「猿留山道」は江戸時代末、1799年に蝦夷地防衛のために造ら れた蝦夷地における最初の官製道路の1つ。1800年に伊能忠敬 が測量し、北海道の名付け親である松浦武四郎が探検した古道。 2003年には北海道太陽財団の助成金を受け「猿留山道復元ボラ ンティア事業(えりも町郷土資料館N42°の会)」 が開始され、 江戸時代の山道をボランティアの手で復元し、整備する事業も行 われている。10年間の事業実施により残存する区間が歩きやす くなり、2013年からは「猿留山道を歩く会」が毎年山道を歩く 体験を実施している。えりも町教育委員会では、猿留山道を国指 定文化財(史跡)に指定する活動に取り組んでいる。