
猿留山道は残存区間の全域が令和6年に新しく指定された「日高山脈襟裳十勝国立公園」内に存在する。1799年に江戸幕府が開削した北海道で最も古い官製道路のひとつで、開削の際にはアイヌ民族の案内があったといわれており、アイヌ民族の手を借りながら共に山道を進む絵も残されている。
2003年から、えりも町郷土資料館・北緯42度の会による「猿留山道復元ボランティア事業」が実施され、山道部分が歩きやすくなった。保存・活用のため、「猿留山道を歩く会」が継続して実施されており、2018年には国史跡に指定されている。