全国的にも有名な景勝地、登別地獄谷はクッタラ火山の活動によってできた爆裂火山跡である。
登別温泉の北東に位置し、長径約450m、11haもの広大な面積を誇る。
谷に沿って数多くの湧出口や噴気孔があり、泡を立てて煮えたぎる風景が「鬼の棲む地獄」の由来となっている。
ここから湧き出た多種類の温泉が各旅館やホテルへと送られる。
毎分3,000ℓもの温泉を湧出する、登別温泉の源泉であるため、一歩足を踏み入れると硫黄の香りがたちこめ、奥までいくと湯煙で辺りが見えないほどだ。
一周約10分の遊歩道があり、地獄谷展望台に登ると、火山ガスや熱湯を噴出する様子を見ることができ、まさに地獄めぐりの気分が味わえる。
2001年に「登別地獄谷の湯けむり」が環境省によるかおり風景100選に選定された。2004年には「登別温泉地獄谷」として 北海道遺産に選定され、2010年には「地獄谷」が日本紅葉の名所100選に選定された。