ノーザンホースパークは1989年に「馬と大地と人との絆」をテーマに開設された苫小牧市の自然公園である。
日本を代表する競走馬を育む50ha(約15万坪)の広大なこの敷地を舞台に、開催されているハーフマラソン大会が「ノーザンホースパークマラソン」だ。
毎年約2,000人のランナーが参加するこの大会は、2011年よりはじまったチャリティーマラソン。
「やさしい気持ち、必ず世界へ届けます。」が大会テーマになっており、集まった募金は国際NGO法人「難民を助ける会」に寄付されている。
本大会は、競走馬を育てる地ならではの催しが満載であることも魅力のひとつだ。
大会の名物種目には、競走馬の調教で使用する坂路コースを走るトレイルランがある。G1馬が先導役を務め、ウッドチップが敷き詰められた屋内坂路コースをランナーが疾走する。
また、ハーフマラソンのスタート前には、G1ファンファーレが鳴り、ここでも先導の乗用馬が華麗にコースを駆け抜ける。
また、給水地点では、美瑛産ピーターコーンや牛乳が用意されるほか、一時交通規制をして牧場地帯が広がる道路をコースにしているなど北海道らしさ満載のコースとなっている。
ランナー向けには飲食コーナーが設けられ、直径約1.5mの巨大な鍋で作る千人鍋スープカレーなどの地元の特産品を使用したメニューが並べられる。
コース脇の子どもイベント広場では、障害物競走や綱引き大会が行われ、大勢の子どもでにぎわう。
ランナーはもちろん、応援にきた家族も楽しめる工夫が盛り沢山のノーザンホースパークマラソン。
大会のプレミアム感に魅了され、リピーターとなるランナーも多い。
2021年は新型コロナウイルスの影響でスマートフォンアプリを利用したオンラインイベントを実施。