短角牛は旧南部藩(岩手県)で飼われていた南部牛に由来する牛で、寒さに強く、放牧に適し、子育てが上手なのが特徴である。
えりも町では、1895年頃から漁家の凶漁対策として飼い始められ、当時の厳しい生活を救ってくれた。
しかし、全国的に霜降り牛肉の人気が高まるとともに、飼育数は減少の一途をたどっていった。
現在全国での飼育頭数が2万頭をきり、今やとても貴重な牛となっている。
そのえりも短角牛は潮風を浴びたミネラルたっぷりの草を食べ、起伏の激しい牧草地を移動することで適度な運動ができ、ストレスなく健康に暮らしている。
これが滋味のある美しい赤身の秘密である。