「伊達黒毛和牛」は、生後10か月まで育てられた後、市外に出荷・肥育され、現在は全国各地の様々なブランド牛として販売されている。
しかし、市内の和牛生産農家には「育てた牛を地元の皆さんに食べてほしい」という長年の思いがあり、その思いを実現させるため、伊達市和牛改良組合が伊達市や胆振農業改良普及センター、JA伊達市と連携し、「伊達ビーフプロジェクト」と称して黒毛和種2頭の肥育を開始した。
そして約30か月間の肥育を経て、待望の「伊達黒毛和牛」第1号が誕生した。
伊達黒毛和牛には、市内で生産された米や畑作物などの副産物である稲わらや米ぬか、規格外大豆なども飼料として与えている。
与える全ての飼料に対するこれらの割合はまだ高くないが、伊達ビーフプロジェクトの計画期間3年をかけてこの割合が100%になるよう、取り組みを進めている。
また、肥育する牛は、出産を経験していないメスの黒毛和種に限定するなどこだわりを持って生産している。