よいとまけは、勇払原野に育つハスカップの実をジャムにして織り込んだロールカステラ。
作家小林多喜二の伯父にあたる小林慶義と長野幸蔵が小樽で創業し、今は苫小牧を代表する菓子店となった「三星」の銘菓である。
ハスカップジャムは甘酸っぱいジャムで、見た目はブルーベリーにも近いが、ハスカップ独特の風味を持つ。
一見どこにでもありそうなロールカステラではあるが、ハスカップを使うことで、雄大な北海道ならではのご当地でしか味わえないお菓子に仕上がっている。
また、 ロールカステラの表面にジャムを配したものは極めて稀で、切りづらく手がべたべたしてしまうため、日本一食べづらいお菓子と称されている。
ちなみにこの菓子のネーミングである「よいとまけ」とは、苫小牧の主産業である製紙業における作業工程、丸太を巻き上げるときのかけ声に由来している。
第22回全国菓子大博覧会で名誉総裁賞を受賞するなど、「ハスカップのお菓子みつぼし」の看板商品で、売り上げもダントツのNo.1を誇る。