アイヌ伝統工芸品。神話が伝わるアイヌ文化発祥の地「二風谷」には、伝統を受け継ぐアーティスト達が住む「匠の道」がある。
2013年3月8日、平取町二風谷の工芸品「二風谷イタ」(盆)と「二風谷アットゥシ」(樹皮の反物)が、北海道で初めて経済産業省の「伝統的工芸品」に指定された。
※伝統的工芸品とは、伝統的工芸品産業の振興に関する法律により経済産業大臣が指定する品目をいう。
●二風谷イタ
沙流川流域に古くから伝わる木製の浅く平たい形状の盆。モレウノカ(うずまき・形を模したもの)などのアイヌ文様、ラムラムノカ(ウロコ・形を模したもの)と呼ばれるウロコ彫りが特徴で、沙流川地方に伝えられている彫り方。
●二風谷アットゥシ
沙流川流域の森が育むオヒョウ等の樹皮の内皮から作った糸を用いて機織りされた反物。二風谷アットゥシは、特に糸に撚りをかけることが特徴と言われている。水に強く、通気性に優れ、天然繊維としては類希な強靱さと独特な風合いがある。着物、半纏、帯、小物等に使用されている。