「むかわ町穂別流送まつり」は、町内の若者パワーの集結により、地域文化を継承・再現してくことを目的とした祭り。
かつて森林造材が盛んだった頃、むかわ町穂別地区で行われた原木流送の様子を擬した「全道人間流送競技」は、山から切り出した原木を川下ろしする労働の過程を競技化したもので、清流と緑のふるさとが生んだユニークなイベント。
当初このイベントは、町内青年団体の親睦と交流を目的とした町内行事として、穂別市街地で開催していた。
1989年には集客増と市街地整備工事により、河川公園へと会場を移し、「懐かしい原木流送」や「流送仕事唄」の再現、花火大会、特産の穂別メロン市など多彩なプログラムを企画・実施し、約6,000人を集客。
また、競技に関しても原木流送の原点により近づけようと、川の中で開催されるようになった。
このような競技のユニークさから「北海道スポーツ100選」にも取り上げられ、道内各地から参加チームも加わるなど、特色あるイベントとして話題となり、町内外にも定着してきている。